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「Webデザイナー やめとけ」——検索窓に打ち込むと、候補に「なぜ」「知恵袋」「主婦」まで並びます。それだけ多くの人が、始める前に同じことを確かめようとしている、ということです。
先に立場を正直に書きます。私はWebデザイナーではありません。スクールにも通っていません。独学で複数の事業をAIを使いながら回してきて、その過程で制作物(記事・画像・動画)を自分で作り、動画編集は外に発注もしてきた——という側の人間です。
だからこの記事では、「やめとけ」の5つの理由を、私が自分で確かめられた範囲と、世間で言われているだけの範囲に線を引いて整理します。実感の無いことを実感したように書くことはしません。そのうえで、やめるかどうかを早く決めるための材料をお渡しします。
この記事の結論(先に要点)
- 5つの理由のうち、自分で確かめられたのは①③⑤の3つ。②④は通説として整理し、確かめ方だけ渡します
- AIは「作る」を肩代わりしたが、「決める」は肩代わりしていない——ここが職業として残るかどうかの分かれ目
- やめたほうがいいのは「向いていない人」ではなく、判断を先延ばしにし続ける人
- 同じところで止まったまま動けなくなっているなら、無料で現場に直接聞ける場を1回使って終わらせるのが早い
理由①「AIがデザインを作れるから、もう要らない」——半分は本当
これは私がいちばん自分で確かめられる話です。記事も、記事のアイキャッチ画像も、動画も、AIを使って自分で作っています。だからこそ言えるのは、AIで「それらしいもの」は数分で出る。けれど「揃ったもの」は出ないということです。
具体例を1つ。既存の記事群と同じ様式のアイキャッチをAIで作ろうとしたとき、「だいたい似た感じ」で出力すると必ず浮きました。結局、既存の画像を1枚ダウンロードして、背景のグラデーションも、文字の金色も、帯の位置も、ピクセル単位で数値を測って指定し直すまで揃いませんでした。
このとき私がやったのは、デザインの生成ではなく「何を揃えるべきかの決定」です。AIが肩代わりしたのは手を動かす部分だけで、基準を決める部分は最後まで人間側に残りました。
「Webデザイナーは要らなくなる」という言い方が半分正しくて半分間違っているのは、ここです。手を動かすだけの人は要らなくなる方向に進んでいる。基準を決められる人は、むしろAIを持つと速くなる。やめるかどうかは「デザイナーが要るか」ではなく「自分は決める側に回れるか」で考えたほうが実態に合います。そもそもどのスキルで決める側に回るかが定まっていないなら、先にスキルの選び方を整理したほうが早いです。
理由②「単価が安い・買い叩かれる」——Webでは確かめていない
まず、世間で何が言われているかを整理します。「単価が下がり続けている」「未経験だと買い叩かれる」——この2つは、よく見かける言われ方です。ただしこの中には、単価水準そのものの話と、選ばれ方(どう比べられるか)の話が混ざっています。
そのうえで正直に書きます。Webデザインの単価相場を、私は自分で定点観測していません。だから「今いくらまで下がっている」とは書けません。
代わりに、動画編集を発注した範囲でなら書けます。発注側に回ると応募はたくさん集まりますが、提案の中身がほとんど同じなんです。そうなると発注側には値段以外に比べる材料が残らず、安いほうが選ばれます。
念のため書くと、これは動画編集で私が見た範囲の話で、Webデザインでも同じかどうかは確かめていません。ただ、単価水準の話には答えられなくても、「単価でしか比べられない出し方をしている」側の問題なら、受注側が変えられます。
確かめ方も渡しておきます。クラウドソーシングの案件一覧を2週間おきに同じ条件で開き、提示単価と応募数をメモする。1か月続ければ、他人の「安いらしい」より確かな自分のデータになります。
理由③「覚えることが多すぎて、独学が続かない」——これは本当
これは、私が独学で複数の事業を回してきたなかでの実感そのものです(Webデザインの独学ではありません)。独学のいちばんの壁は、「作れる/作れない」ではありませんでした。作れるようにはなるんです。詰まったのはその先で、作れるようになった後、どう仕事につなげるかが分からない。
しかも独学は、詰まった時に聞ける相手がいない。検索して、試して、違って、また検索する。この往復で時間が溶けます。技術そのものより、ここに耐えられるかどうかが続く/続かないを分けていました。
「やめとけ」の5つのなかで、いちばん現実的に効いてくるのはこれです。ただし「難しいからやめとけ」ではありません。独学という進め方が自分に合っているかを、先に見極めるべきという話です(独学で詰まる壁はこちらで4つに整理しています)。
理由④「未経験が多すぎて飽和している」——言葉を3つに分ける
「飽和」「レッドオーシャン」という言われ方も、よく見かけます。ただしこの言葉は、実際には3つの別のものを1つにまとめて指しています。
- 参入する人の数(これは確かに多い)
- 提案の種類(実は少ない。②で書いたとおり、みんな同じことを書いてくる)
- 継続して頼める人の数(発注側から見ると、これはいつも足りない)
ここでも、私が数えたのは動画編集の発注側としての体感で、Webデザインの市場を数えたものではありません。
そのうえで判定を書くと、混んでいるのは1つ目だけです。「飽和」の一言で降りる前に、自分が見ているのが3つのうちどれなのかを分けてみてください。
理由⑤「成果が出るまでが長い」——これは自分の数字で言えます
私はこのサイトを運営していて、記事を42本公開しています。そのうえで3か月の実測が、検索結果に出た回数114回・クリック4回です。1日あたりにすると、1.3回しか検索結果に出ていません。
隠しても仕方がないので書きますが、やり方が正しくても、最初の数か月は数字がほぼ動きません。これは私の場合の話で、Web制作の案件獲得でも同じ長さかどうかまでは言えません。ただ少なくとも、「3か月やって案件が来ないから向いていない」という判断は早すぎる可能性があります。
逆に言えば、この期間に耐えられる設計になっているか——貯金なのか、本業と並行なのか、伴走者がいるのか——を先に決めておかないと、実力ではなく時間切れで終わります。「やめとけ」が当たってしまうのは、たいていこのパターンです。
やめたほうがいい人・続けたほうがいい人
ここまでを踏まえると、線はこう引けます。
やめたほうがいい人
- 手を動かす部分だけをやりたい人(そこはAIが速い)
- 3か月で結果が出ないと生活が回らない人(⑤の理由で、期間の設計が先)
- 「稼げるらしいから」だけで、作ること自体には興味がない人
続けたほうがいい人
- 何を揃えるかを決めるのが嫌いじゃない人
- 値段以外の判断材料を、自分で作って出せる人
- 独学が向かないと分かったら、素直に伴走を入れられる人
向き不向きの話に見えて、実際は「判断できるかどうか」の話です。いちばん損をするのは、向いていない人ではなく、やるかやらないかを半年決めない人でした。
同じところで止まっているなら、判断を外に出す
自分の中だけで考えても材料が増えないので、結論は出ません。目安として、同じところで止まったまま3週間ほど動けていないなら、現場の人に直接聞ける場を1回使って終わらせるほうが速いです。
スクールの無料カウンセリングは、契約の場ではなく情報収集の場として使えます。「その場で契約しない」を先に決めておけば、聞くだけ聞いて帰って構いません。私はスクールに通っていないので受講の中身は語れませんが、独学で詰まったのが「作れるようになった後」だった以上、そこを知っている人に聞く価値はあると思っています。
聞くことは3つで足ります。①未経験から案件を1本取るまでの現実的な期間(最短ではなく平均)②案件の取り方まで面倒を見るのか③総額でいくらか。濁されたら、それも判断材料です。
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聞き方をもう少し詰めてから行きたい場合は、カウンセリングを受ける前の準備に質問リストをまとめてあります。
よくある質問
Q. 未経験からWebデザイナーになるのは、今からでは遅いですか?
A. 「遅いか」より「決める側に回れるか」で見たほうが実態に合います(理由①)。手を動かすだけの仕事は減る方向ですが、基準を決められる人が要らなくなったという話は、少なくとも動画編集を発注した範囲では起きていません。
Q. 独学とスクール、どちらがいいですか?
A. 同じところで止まったまま動けなくなっているかどうかが目安です。止まっていないなら独学のままで十分です。独学でどこまで行けたかの体験も参考にしてください。
Q. AIを使えば、デザインを学ばなくても作れませんか?
A. 作れます。ただし揃いません。理由①に書いたとおり、揃えるための基準を決める作業は残ります。そこを学ばずにAIだけ使うと、出力は速いのに毎回浮く、という状態になります。
Q. そもそも、どのスキルを選べばいいか決まっていません。
A. 先にスキルの選び方を整理してからのほうが、この記事の判断も速くなります。

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